福岡県における養液栽培等の先進事例を学びました
2024.07.18
茨城県野菜養液栽培研究会は、令和6年4月16~17日、福岡県久留米市、うきは市において先進事例研修を実施し、会員、賛助会員等23名が参加しました。
各研修先では養液栽培技術や経営について活発な質疑応答や意見交換が行われ、有意義な研修となりました。
①農研機構 九州沖縄研究センター久留米拠点(久留米市御井町)
農研機構の植物工場九州実証拠点となっており、太陽光利用型植物工場でのイチゴ、アスパラガス、スプラウト栽培、CO2局所施用技術、いちご品種の育成状況等について学びました。
②いちごきらり(久留米市北野町)
イチゴの観光農園(24a、12,000株)で、養液栽培でふくおかエコ農産物認証を受けており、12~5月までいちご狩りを行っていました。栽培品種は「あまおう」、「かおりの」、「恋みのり」等、7品種。加工品としてジェラートやジャムも販売していました。
③観光農園ブルーベリーの村(久留米市北野町)
ブルーベリーを露地で30a(600株)、ハウスで20a(400株)を栽培しており、7~8月に開園してブルーベリー狩りを行うとともに、生産・加工・販売まで手掛けていました。生果実、冷凍果実のほか、ブッセ、ゼリー、クリーム大福など、ブルーベリーでは珍しい国産果実を100%使用した加工品が売りでした。
④(有)高田園芸(久留米市北野町)
ミツバ(65a)を水耕栽培している会社で、栽培施設を見学しました。労働力確保のため、外国人研修生等を活用していました。
⑤トマトの養液栽培(個人)(うきは市浮羽町)
ハイワイヤー方式による養液栽培で大玉トマトを生産している施設(33a、7,000株)を見学しました。家族経営で労働力が不足していることが課題のようでした。